Solana ETF は「本格的な投資家層」を構築、一方で XRP は個人投資家中心を維持 —— 13F データが明かす実態
米国の現物 Solana ETF に投資されている 1 ドルのうち半分は、プロのアロケーターによるものです。一方、XRP の場合、その割合はわずか 6 分の 1 にすぎません。アナリストの James Seyffart 氏と Sharoon Francis 氏による 2026 年 3 月の Bloomberg Intelligence レポートで初めて数値化されたこの格差は、同じ規制枠組みでローンチされた 2 つのアルトコイン ETF が、いかに根本的に異なる資本層を引き付けているか、そしてその乖離が次の弱気サイクルに何を暗示しているかを示す最も明確なスナップショットとなっています。
13F スコアカード:49 % 対 16 %
四半期ごとに、1 億ドル以上の適格証券を管理する米国の投資マネージャーは、SEC フォーム 13F で保有株式を開示する必要があります。Bloomberg Intelligence が 2025 年 12 月 31 日時点の提出書類を現物 Solana および XRP ETF の株主名簿と照らし合わせたところ、その対比は鮮明でした。
| 指標 | Solana ETF | XRP ETF |
|---|---|---|
| 累積流入額(ローンチ以来) | $ 14.5 億 | $ 14 億以上 |
| 13F を通じて特定された資産 | ~ 49 % | ~ 16 % |
| 投資アドバイザー | $ 2.7 億 | — |
| ヘッジファンド | $ 1.86 億 | — |
| 上位 30 の機関投資家保有者 | $ 5.4 億 | $ 2.11 億 |
| 組み込み済みのステーキング報酬 | ~ 7 % | 0 % |
これらの数字は、表面上は似ているように見える 2 つの製品 — どちらも約 14 億ドルを調達 — が、その内実では全く異なる層にサービスを提供しているという状況を物語っています。
誰が Solana ETF を買っているのか?
機関投資家の SOL ETF 保有者リストは、プロフェッショナルな資本の有力者たちの名簿のようです。
- Electric Capital Partners は $ 1 億 3,780 万の露出で首位に立ち、Solana の開発者エコシステムに対する暗号資産ネイティブなベンチャーキャピタルの確信を反映し ています。
- Goldman Sachs が $ 1 億 740 万でこれに続き、同行は XRP ETF の最大の機関投資家保有者にもなっています。
- Elequin Capital、SIG Holding、Multicoin Capital が上位 5 社にランクインしました。
- Morgan Stanley は 2026 年 1 月、独自の現物 Bitcoin および Solana ETF をローンチするために申請を行いました。特筆すべきは Ethereum をスキップしたことであり、競合他社製品を通じた既存のポジションも開示しています。
- Citadel Advisors と VanEck Associates も、注目すべき買い手として名を連ねています。
登録投資アドバイザー(RIA)やウェルスマネージャーを含む「投資アドバイザー」のカテゴリーが 1 億 8,640 万、持ち株会社は 2,030 万、銀行は $ 450 万を寄与しています。
投資家タイプの幅広さが、アナリストが最も重要視している点です。一人の「クジラ」が流入額を歪めることはありますが、アドバイザー、ヘッジファンド、マーケットメイカー、銀行がすべて同じ 13F データセットに現れるとき、それは投機的というよりも構造的な需要を意味します。
なぜ XRP ETF はリテールに偏るのか
XRP の 13F の状況は大きく異なります。Goldman Sachs 1 社だけで、開示された機関投資家保有額 2 億 1,100 万ドルのうち 1 億 5,400 万ドル近くを占めています。つまり、残りの上位 29 保有者の合計はわずか約 5,700 万ドルです。Goldman を除けば、総 AUM(運用資産残高)に対する機関投資家の可視性は 1 桁台にまで低下します。
リテールに偏る要因としては、以下の点が挙げられます。
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コミュニティ主導のナラティブ:SEC との長年にわたる法的闘争は、暗号資産界で最も情熱的なリテールコミュニティの一つを形成しました。Ripple 訴訟中に結集した「XRP Army」は、そのエネルギーを直接 ETF 購入へと繋げました。
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ステーキング報酬の欠如:XRP のコンセンサスメカニズムはステーキング報酬を提供しません。組み込みの収益源がなければ、ETF というパッケージは取引所で XRP を単に保有することに対して構造的な優位性を提供しません。この違いはリテール購入者にとっては重要ではありませんが、利回りを求める機関投資家にとっては決定的な要因(ディールブレーカー)となります。
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平均チケットサイズの小ささ:13F の開示基準は AUM 1 億ドルから始まるため、提出者が少ないことは、典型的な XRP ETF の購入者がより小規模な資本を管理していることを示唆しており、これは自己主導型の証券口座の傾向と一致します。
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流入にもかかわらず停滞する価格:ETF への 14 億ドルの流入にもかかわらず、XRP は 1.90 付近で停滞しています。この乖離は、リテールの蓄積が、機関投資家の参入を特徴づける大口取引ではなく、初期保有者による利益確定によって相殺されていることを反映している可能性があります。