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ブロックチェーンのTPSについて語ろう

· 約4分
Jack Sim
Web3 Builder

Note: Metrics cited here were taken from October 2022 and may no longer reflect current network performance.

On Day 1 of Aptos Mainnet launch, there’s some confusing conversations on social media

TPS は「transactions per second(1 秒あたりの取引数)」の略で、エンジニアがネットワークのトラフィック量を測る指標です。TPS について語る際には、以下のようなシナリオがあります。

  • Max TPS はブロックチェーンがサポートできる最大のネットワークトラフィックを指します。これは、チェーンがコンセンサスに達し新しいブロックを生成できる速度、ブロックサイズ(例:BTC)やブロックのガスリミット(例:Ethereum)によって決まります。スマートコントラクトをサポートする Ethereum 以降のブロックチェーンでは、ガスで制限される方が意味があります。なぜなら、取引の種類(例:1 対 1 のトークン転送 vs 複数 NFT のミント)によって計算コストが異なり、一貫した計測が必要になるからです。したがって、Max TPS はチェーンのスループットを測る厳密な指標ではなく、max gas per second が実際の指標となります。開発者はこの Max TPS の値をどのように得るのでしょうか?通常は実験結果から導き出され、良好なネットワーク環境、フルに稼働するバリデータ、そして最もシンプルな取引を前提とした上限値です。

  • Actual TPS は稼働中のブロックチェーンが現在処理しているトラフィック量です。これは主にネットワークの混雑度によって決まります。Aptos Mainnet のローンチ時期には、利用可能な dApp が少なく、Aptos トークンを保有しているユーザーも少なかったため、取引があまり行われず Actual TPS は低かったのです。しかし、Actual TPS は Max TPS によって上限が設定されます。いわゆる Ethereum の混雑状態とは、Actual TPS がすでに Max TPS に達し、これ以上取引を処理できず待機が必要になる状態を指します。

したがって、エコシステムが成長すれば、Aptos の高い Max TPS が優位性を示し、ほぼ瞬時の取引確定と低い取引手数料が実現できるでしょう。

次に、BlockEden.xyz のお客様に戻ります。当社は異なるプランで node API services を提供しており、主な違いは QPS(queries per second の略)制限です。無料プランは基本的に 1 QPS、Pro プランは 10 QPS が利用可能です。これは 1 秒間に何回 REST API を呼び出せるかを示します。ブロックチェーン上で 1 秒に何件の取引が確定できるかとは別の指標です。REST API を呼び出す際には、書き込み操作(取引送信)だけでなく、アカウント情報取得、ブロック取得、取引取得といった多数の読み取り操作も行えます。

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